🎬 TBS『情熱大陸』に出演しました
番組名:TBS『情熱大陸』
特集タイトル:靴修理職人・村上塁
「思い出まで直す」──靴修理職人・村上塁(むらかみ るい)
昭和の面影が残る横浜の小さな工房に、全国から“もう直せない”靴が集まる。
朝7時、9本の革包丁を1時間かけて研ぐことから始まる一日。
手縫いの糸を自ら撚り、松ヤニを練り込み、革の“呼吸”を読み取る。
ただ靴を直すのではなく、持ち主の記憶や時間をも修復する。
その仕事ぶりに、TBS『情熱大陸』が密着しました。
番組で描かれた「再生」の現場
- 糸から作る手仕事
松ヤニと油を熱し急冷、撚り糸に練り込む──切れてもほつれにくい伝統の“すくい縫い”。 - 道具と時間に向き合う
毎朝、9本の包丁を研ぎ上げ、革のわずかな癖やうねりを読む。 - 全国からの依頼
北海道から沖縄まで、年間1500足以上。 “最後の頼みの綱”として届く靴。 - 「断らない店」
修理用素材は問屋を凌ぐ量を常備。どんな依頼も諦めず、最善の道を探す。
感動のストーリーが生まれた瞬間
■ 1940年代のブーツ、妻の贈り物
80年前に作られたバイクブーツ。割れ、カビ、劣化──
村上は解体から再構築し、失われた時間を取り戻すように再生。
「履くのも忍びなかった靴が、また人生に寄り添う一足に。」
■ 父の形見のブーツ
瞬間接着剤で硬化した革、歪んだヒール。
村上はオーダーメイドの技術を駆使し、父の面影を残したまま蘇らせた。
「45年を経て、新しい時間を歩み始める靴。」
■ 息子を偲ぶ母の想い
亡き息子の靴を修理してほしいという依頼。
「履くと息子が宿るような気がして。」
村上は形も色も変えず、記憶を守る修理で応えた。
村上塁の言葉
「相手にしているのは靴じゃなくて、その先にいる“人”なんです。
技術が高いかどうかより、お客様が笑顔になるかどうか。
それがすべてです。」
- 職人として、できないと言わない覚悟。
- ファッションとしての靴、人生の一部としての靴。
- 聴く力、想う力、そして“直す力”を信じる。