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Florsheim フローシャイムのアッパー補修

Florsheimのアッパー補修 修理 Before

Before

Florsheimのアッパー補修 修理 After

After

ブランド
Florsheim
修理内容
アッパー補修
コメント
Florsheim
1982年、ミルトン・フローシャイムがシカゴにて創業。
第一次、第二次世界大戦の際には、アメリカ軍の軍靴を生産。
また、新しい生産・物流システムや販売方法などを用い、事業を発展させていったようです。
ブランド自体は、買収や買収元の破産など、厳しい状況に置かれながらも様々な企業努力を重ね、クオリティとブランドを守る姿勢を崩すことはありませんでした。
現在でも多くのファンを魅了してやまないブランドですが、特にデッドストックは人気が高く、当時の品質の高さを物語っています。
ライニングの印字、ロゴ、インソールの形状、様々なポイントで年代判別ができ、希少性の高いものは、高値で取引されています。、

今回のご依頼、「踵部分が裂けてしまって、何とか修理できないかな。革が乾燥していて、無理に履こうとしてしまったのが原因で。」という事。
トップリフトの書体やインソールのロゴからの推測ですが、40年後半~50年前半のものだと思われます。損傷個所以外はとても綺麗で、かなり希少価値がある年代のものですので、このまま履けないのは、あまりにも勿体ないです。

補修方法としては、裂けた部分を革で覆い、内側に織り込んで、踵内側に当て革(今回はスベリ交換と併せて)をします。
トップラインで当て革をした箇所を縫って、余った革をさらいます。お靴の雰囲気を損なわないためにも、裂けたとこを覆う革の素材、形も重要です。今回は、カーフを使用し、形はドッグテイルのアールに合わせて半円状にします。また、八方ミシンは、長距離やアールを縫うのには不向きですので、今回の様に、新しい革を縫う際は、あらかじめアタリを付けてから縫っていきます。
また今回は、ご依頼者様のご希望もあり、ライニングの印字、小窓を消さない様に、スベリを貼る位置も調整しました。貴重なお靴ですので、その辺りは重要ですね。

ヴィンテージなどの古いお靴は、ぱっと見で綺麗でも、今回のお靴の様に乾燥してしまっている事が多いです。ですので、クリームも少し多めに入れて油分を与えてあげる事が重要になってきます。
ライニングも、履くとパキパキに割れることもありますので、購入される際は、その辺りも確認できればベストですね。

推定70歳のお靴、これからも長く履いて頂けることを願っております。