底付師のオールソール工房

昭和三十六年
初代店主 佐藤正利
平成二十三年
二代目店主 村上塁
ステファノベーメルのビスポークのオールソール

ステファノ ベーメルのビスポークのオールソール③

だいぶ前の修理ですがステファノベーメルのオールソールの続き
「出し縫い」という作業からになります。

A.S.②で説明させて頂いた先端に金針の付いた糸を用意し
「出針(ダシバリ:写真右手に持つ道具)」を使って下穴をあけながら
糸を交差させて底の一層目と二層目を縫い上げていきます。
出し縫いでの留意点としては
スクイ縫い(底の一層目であるウェルトと足を覆う部分の革を縫い合わせる作業)ほど力を入れる事なく
どちらかと言えばステッチの間隔や出具合を揃えるように
糸の重なり方や引く力の均一化に重きを置いた縫いです。
そして、出し縫いそれぞれのステッチが
沈み過ぎず、ふっくら感を残しつつ、しかし締まっているというのが理想です。

この理想の実現にうん十年をかけるだけの価値を見出だした者が
手製靴の底付職人を生業にします‥ニッチですw

ステファノベーメルのビスポークのオールソール