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Edward Green エドワードグリーンの爪先補修(スチール)

Edward Green | エドワードグリーン | ドーバー | 修理 | スチール

After

ブランド
Edward Green
修理内容
爪先スチール
コメント
Edward Green 1890年、エドワード・グリーン(Edward Green)氏が英国ノーザンプトンに工房を設立し創業。自身の3人の息子とともに、当時はミリタリーブーツを中心とした紳士用の靴を手がける。1970年代、経営難に陥ると、1983年にイタリアの靴デザイナーであったジョン・フルスティック氏により買収。それまでのラストを、より万人の足に合うように修正し、現在のルーツとなるラストを作り上げる。また、それまで英国の革靴の概念を変えた手染めでブラウンの革靴を仕掛け、多くの人を魅了。そして、OEMを手掛けたりしていた体制から、精鋭の職人による少量の生産体制に戻していく。エドワードグリーン氏の「でき得る限りの上質を求める」という信念は、130年を経た現在も職人たちへと受け継がれている。

様々なラストがあり、伝統の「202」,人気No.1の「82」が代表的モデル。そして、今回修理する「ドーヴァー」には、「202」と細身に作られた「32」を採用した2モデルがあります。名作と言われるドーヴァー。ライトアングルステッチにより洗練された雰囲気を醸し出しています。カジュアルなデザインでありながらも、この雰囲気を出せるのが、このお靴の特徴です。

そんな、ドーヴァーの爪先補修です。ソールの仕様がヒドゥンチャネルで、出し縫いが隠れています。スチールを付ける際に、最も重要なのは、この出し縫いを切らない事です。出し縫いを切ってしまっては、それを保護する目的でもあるこの補修の意味がありません。切ってしまうと、いずれ爪先側からソールが剥がれ、オールソールをせざるを得ない状態になってしまいます。ですので、包丁とグラインダーを使い、ステッチにかからない様に埋め込むスペースを作っていきます。
スチールを付けるビスも、セットで付いている6mmではなく、8mmを使う事で外れにくくしています。また、上がりもソールの面と面一にするのではなく、敢えて少し出して取り付けています。スチールの方がソールよりも固く、履いてくとソール側へめり込んでいく事を考えての施工です。

たかが、爪先のスチール。されど、爪先のスチール。一見、簡単な修理に思えますが、意外と深い修理でもあるんです。