底付師のオールソール工房

昭和三十六年
初代店主 佐藤正利
平成二十三年
二代目店主 村上塁
トリッカーズ カントリーブーツのオールソール

トリッカーズ(カントリーブーツ)の修理|オールソール

トリッカーズのカントリーブーツのオールソール交換をさせていただきました。

今回は、オリジナルの革底からダイナイトソールへのカスタムオールソールになります。

革底(レザーソール)からゴム底(ラバーソール)へカスタムしてオールソールをするときには何点か気を付ける点がありますが、今回はそのうちの一つとしてコバ部に少し触れたいと思います。

 

トリッカーズのカントリーブーツオールソール交換前|革底

トリッカーズのカントリーブーツ|オールソール交換前

 

トリッカーズのカントリーブーツオールソール交換後|ゴム底

トリッカーズのカントリーブーツ|オールソール交換後

 

トリッカーズのカントリーラインにはダイナイトソール仕様も販売されてますので御存知の方も多いと思いますが、ダイナイトソールは、フラット部が薄いので、靴の雰囲気を作るコバも薄く仕上がります。

故に、今回のトリッカーズのカントリーブーツもしかり、革底(レザーソール)からゴム底(ラバーソール)にカスタムしてオールソールをする時にダイナイトソールは適したソールの一つと言えます。

似てるけど厚みが違う2つのソール

今回のトリッカーズのカントリーブーツのカスタムオールソールは、持主さまとご相談の上、ハルボロラバー社のダイナイトソールを使用してオールソール交換をさせていただくことになりました。

このハルボロラバー社のダイナイトソールは、ビブラム社の#2055ソールとデザインが似てるため比較されることがあり、当店でもときおりその違いについてご質問いただくことがございます。

この二つのソールは、デザインこそ似ていますが、似て非なるもので、厚み(高さ)が違います。故に、コバの厚みが変わってきます。

例えば、今回のトリッカーズのカントリーブーツのオールソール交換でビブラム #2055を使用して仕上げたとするとコバが厚くなり、オリジナルに比べて重々しい感じの雰囲気になってしまいます。

 

トリッカーズカントリーのオールソールのコバ部

上からの写真ので分かりづらく申し訳ございません…

この2つのソールの違いは、また後日写真を撮ってもう少し分かりやすく説明できればと思います。

追記

ダイナイトソールとビブラムソールの厚みの違いをもっと詳しく書きました。今回はソールのみの内容でしたが、リフトの違いも書きましたのでご興味いただける方はご覧ください。

ダイナイトソールとビブラム#2055の厚みの違いを比較